電子渡航認証システムといえば、アメリカの「ESTA」が有名ですが、近年多くの国で導入が進んできています。
2022年よりEU加盟国の渡航にETIAS(エティアス)が必要になるのも、大きな影響があるのですが、それよりもお隣の国である韓国が先に電子渡航認証システムが導入されます。
今までは国内旅行感覚で出かけられたのが、今後はちょっとした手続きが必要になります。
2021年に正式に導入が決まった韓国の電子渡航認証システム「K-ETA」について、その詳細を紹介をします。
「K-ETA」を知らなかった、手続きをし忘れたとなんてことになれば、空港で航空券が発券されませんので注意です。
電子渡航認証システム(ETA)とは?
「電子渡航認証システム(ETA)」は、英語ではElectronic Travel Authorizationと呼ばれ、外国人がビザなし入国をする際に、訪問国のホームページから個人情報や旅行に関連する情報を入力し、旅行の許可を受ける制度です。
ビザが必要な国への渡航は、ビザによって事前に審査をして旅行の許可を受けています。
ビザがあっても必ず入国が許されるわけではなく、最終的な入国を許可する判断は入国審査官に委ねられることになります。
しかし、ビザなし渡航の場合は事前審査がなく半ば自由に入国ができ、多発するテロなどを未然に防ぐためにも電子渡航認証の取得を必要とする国が近年増えているわけです。
その他にもカナダ(eTA)、オーストラリア(ETAS)、インド(ETA)などがあります。
電子渡航認証とは、導入国ではビザの取得が免除される代わりに申請が必要となるもので、いわば短期滞在用の簡易なビザともいえるものです。
日本のパスポートは世界最強とも言われるますが、言いかえればそれだけ多くの国でビザなし渡航が許されているわけです。
今後、電子渡航認証システムの導入が進めば、電子渡航認証システムの事前の手続きが必要な国も増えていきます。
そのため、特にマイレージ利用や個人手配の航空券の場合は、電子渡航認証システムの必要性の有無を確認しておく必要があるでしょう。
ツアーなどでしたら、電子渡航認証システムが必要であることの案内がしっかりとしているでしょうが、マイレージ利用や個人手配の場合は、航空会社によっては自己責任なんてあるかも。
韓国の電子渡航認証システム「K-ETA」
お隣の国というのは、好き嫌いは別として、アクセスのしやすさ、文化・習慣・嗜好が似ている所もあり多くの人が旅行などで訪れるものです。
日本にとってのお隣の国といえば韓国ですが、特に西日本などでは東京に出るよりソウルに行くほうが時間もかからないということもあり、多くの人が訪れます。
その韓国で電子渡航認証システム「K-ETA」が現在の試験導入を経て、2021年9月に正式に導入されることになります。
こちらは広報動画。はっきりとゆっくりめで喋る英語が聞き取りやすいです。
なお、「K-ETA」を申請し認証を受けると、韓国入国時に入国申告書の作成及び提出は不要になります。
入国申告書って面倒で嫌いなんですが、あれを書くことがなくなることはメリット。
認証は旅行毎に必要ではなく、一度認証を得ると2年間有効。
つまり、有効期間中に韓国を再度訪問するとしても、その都度、渡航認証を取得する必要はないです。
渡航認証の申請手続きは無料ではなく、手数料10,000ウォンが必要です。
ウォン→円は、大雑把にいって 0(ゼロ)をひとつ取るぐらいなので、手数料はだいたい1,000円ぐらいと考えておきましょう。
現在韓国への渡航はビザが必要
日本から韓国へは気軽に行けるイメージがあるかもしれませんが、それはコロナが本格的に流行する前の話しで、現在は新型コロナ感染拡大防止のために、ビザなし入国が一時停止されています。
そのため、韓国への渡航はビザが必要で、在日韓国大使館・領事館などに申請をしてビザを取得しなければなりません。
ビザが必要なので、現在試験導入されている「K-ETA」は日本は対象外になっています。
日本から韓国への入国の今後
日本から韓国へ、コロナの収束やワクチン接種が進めば、旅行を検討されている方もいるかと思いますが、今後は今までのように気軽に行くことはできません。
つまり、ビザなし入国が一時停止されていればビザが必要ですし、ビザなし入国が復活すれば日本人観光客もこの新しい「電子渡航認証」の対象となります。
まあ、ビザなし入国が一時停止されている間は、コロナの感染拡大が怖い時期なので気軽に観光という感じではないでしょうがね。
電子渡航認証システム「K-ETA」の申請方法と取得
韓国の電子渡航認証システム「K-ETA」の申請方法ですが、K-ETA専用サイトへアクセスし必要事項を入力し申請をします。
現在は韓国語の他は英語だけになっていますが、日本人のビザなし渡航が復活するときには、日本語も対応しているかもしれません。
申請から取得までの流れはこんな感じ。なお、申請は飛行機や船舶の搭乗24時間前までに申請をしておくことが必要です。
入国のために必要な手続きなので、空路だけでなく船で韓国に入国をする際にも必要になってきます。博多、下関、大阪などから韓国へ船で渡航する方も要注意です。
トラブルを回避するためにも、少なくとも搭乗の1週間前までには申請をしておきたいところです。
- 申請
- Eメールアドレスを入力
- パスポート情報を入力
- 申請情報を入力
- 手数料の支払い
- 審査
- 審査結果を確認
※渡航認証の取得については、メールで連絡が来るのみです。別途書類が発行されるわけではなく、入国時にパスポートを提示すれば、入国審査官は渡航認証の取得を確認できるようになっています。
手数料の支払いはオンライン申請のためクレジットカードでの支払いになります。
クレカでの支払いとなると、内心でガッツポーズするのがマイラーの性ww
なお、申請から手数料支払まで本人が行うのが原則ですが、ESTAでも代行サービスがあるように、「K-ETA」でも導入が進むと代行サービスが出てくるとは思います。
「K-ETA」の日本人の導入がまだのため、情報もやや乏しく、今後日本人にもビザなし渡航が復活する際には情報を加筆していきますね。
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